設立ストーリー

2019年9月の台風15号による被害がきっかけでした。その記録的な大型台風が過ぎ去った後には、大きくダメージを受けた家屋の数々、大量の杉の風倒木、長期間に亘る大規模停電といった大きな被害の爪痕が残されていました。身近に起こった被害のあまりの大きさに唖然としました。

襲ってきた台風の威力の大きさ、通過ルートなど、過去に前例のない規模の台風であったことは、メディアによって何度も伝えられていました。そんな中で私の目を引いたのは、一人の環境に詳しい専門家の意見でした。それは、台風そのものの威力を語るものではなく、現代の自然環境の衰退(破壊)こそが被害を拡大させた要因だという指摘でした。

人間はこれまで、自らの経済合理性、利便性のみを追求するあまり、環境破壊に対してはあまり注意を払って来なかったような気がします。その結果、地球環境にはゆっくりですが大きな変化が生じてしまっているのではないでしょうか。気温・海水温の上昇、異常天候、気候変動等々。人間は、地球上に棲む生き物の一員に過ぎませんが、自分達だけの欲望のために、全生物が拠り所とする地球を破壊(衰退)の危機に晒してしまってはいないでしょうか。

「地球環境」という言葉を出すと余りに大きな課題であるだけに、漠然とした問題提起となりがちで、且つ不安と自分一人ではどうしようもないという諦め感が頭をよぎってしまいます。しかし、マイエコバッグの使用によるスーパーのレジ袋の削減(Reduce)や、ペットボトルの分別回収(Recycle)、遊休物資の再利用(Reuse)などを思い浮かべれば、ベースにあるのは個人レベルの行動変化に依るものであり、その一つの行動が集まり大きな波に繋がっています。たとえ小さな一歩であっても、その一歩を誰も踏み出さなければ、何も変わりません。でも、誰かが一歩を踏み出せば、それに続く人が現れるかも知れません。そして一歩が、複数の一歩に繋がれば世の中は必ず変わる筈です。

次の世代に豊かな地球を残すために、自分も小さな一歩を踏み出してみようとの思いで、このt-mas株式会社の設立を決意しました。

最初の一歩は、千葉県いすみ市で活動するNPO法人 いすみ竹炭研究会 との取り組みでした。

URL : https://isumitikutan.or.jp/ 竹炭研究会ロゴ.png

 

 

同法人は、いすみ市の里地里山の再生を目指し、無償で放置竹林の整備を行っています。天候が許す限り平日は毎日整備作業を実施しています。そして、単に放置竹林を整備するだけではなく、伐採した竹を無駄にせず、全て竹炭という有機の資源に変えて活用しています。正に地球のために貴重な一歩を踏み出している法人だと確信しました。その一歩に寄りそう形で、活動に参加しました。

また、同NPOと共に活動する中で、地方都市特有の課題(全国の地方都市が抱える少子高齢化に伴う過疎化と廃農による地域経済の衰退のリスク)にも直面しました。都市部への一極集中、地方の過疎化も、地球環境の改善においては、大きな課題となり得ることにも気付きました。

以上より、当社は以下の3つをVisionに掲げ、今その挑戦がスタートしています。

 

当社のVision

次の世代に豊かな地球環境を残すことを最優先に考える 
環境問題、特に地球温暖化に対し、強い問題意識を持ち、その解決に向け具体的な行動を取る
   
経済性や利便性を追い求める前に、地球環境を第一に考え行動する
Destinationの設定には地球全体を見渡し、行動は足元から一歩ずつ踏み出していく
   
過疎化、離農の加速などで、元気が失われつつある地方(ローカル)にこそ目を向け、地域循環型経済の復活を目指す 
コロナ禍で都会の密の脆弱性が明らかになった今、密を避ける開疎化を推進すべきで、ローカルでの経済成長が鍵